なーんてね。

『告白』観てきました。
以下ネタバレにつき要注意!

















映画の森口先生は、原作よりも人間くさい。
歩きながら崩れ落ちて泣き出したかと思ったら、起き上がって「馬鹿馬鹿しい。」と一蹴する。
最後に修哉の髪をひっつかんで「これが更正の第一歩です。なーんてね。」の泣き笑いの表情。
復讐を終えた彼女の心に残ったのはどんな感情だったんでしょう。

原作は、最後森口先生は修哉の前には現れません。電話口で全ての復讐の顛末を語って終わり。

絶望に突き落とされた修哉を見つめる森口先生の涙は悲しみの涙に見えました。

復讐を成し終えても、晴れることのない無念さを修哉の姿を目の当たりにして感じたのかな。

だけど、暗転したあとで、
「なーんてね。」って言葉が響く。このときの表情はわからない。

やっぱり森口先生が掴みきれずに終わった…




まーなんと言っても松たか子がすごいのさ。美月やクラスの生徒なんかの手をがしって掴むのが怖いの。それでもって泣きの表情が天才的です。
脇を固めるウェルテル役の岡田くん…すごい…ほんとウザい!(←誉めてる)直樹の母親役の木村佳乃も、怖がる表情が…それだけで直樹の怖さが倍増した気がしたもんね。
生徒たちもすごかったな〜。修哉も直樹も美月も。

あと、映像がものすごい綺麗でした。


めっちゃわかりやすい話も好きだけど、いろいろ考える余地のある話も好きだな。