『告白』湊かなえ
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/08/05
- メディア: 単行本
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直接的なネタバレはありません!
東京に行ったときに本屋でめちゃくちゃ平積みされていて、週間売上ランキングも一位でして。なんだか世の中に便乗するのも癪だなぁと思いつつも、映画に興味があってお買い上げ。(中島監督の下妻物語も嫌われ松子もすきなんです)
そんな感じで買いましたが、読み始めたら、一気に読んでしまいました。終わった後の衝撃と、なんだか感じてはいけないのかもしれないけど、爽快感。
松さんが担任教師を演じる宣伝を先に見てしまったので、冒頭と最後は完全にあの無感情に淡々とした口調が頭の中にすらすら入ってくるかんじ。ちょっと心地良い気さえしてきて、何回も読んじゃいました。
この話、全部に『母子の愛』が関係してて、一方的だったり、お互い想い合ってるのに食い違ってたりと形は色々だけど、全ての引き金がそれ。最近ドラマの『Mother』も見てるし母と子ってなんかすごいなって思う。あ、『GOLD』も母子モノ…?笑 どうでもいい情報ですが、映画の愛美役はなんと『Mother』のつぐみちゃん…
これを読んで、思い出したのは薔薇サムの『髑髏のブルース』の一節。
「醜い影も光が作る
嗚呼だから善悪なんて
分けられねえのさ」
楽しいだけじゃなくてなかなか深い歌詞をお書きになりますね、雪之丞さん…
あ〜早く映画みたいな〜。
久しぶりにヤバい!と思った作品でした。