『春琴』

anonkazusa2010-12-07


前の日記が『春琴観に行きたいなぁ』で終わっている奇跡!笑

有言実行にも観て参りました、『春琴』!

勿論これに先駆けてちゃんと谷崎潤一郎の『春琴抄』も読みましたよ!『陰翳礼讃』は読む時間なかったんですが…


感想いきますよ〜
ネタバレちゅーい!


一言で言えば、鳥肌もん。
色々。


お芝居というより、ほんとに『春琴抄』をなぞらえるように春琴・佐助を幼少時から晩年に至るまで追っていきます。
かなり後になるまで春琴は人形、もしくは人形を模した人で表されます。声と操るのは、ずっと深津さんが演じています。
深津さんの声色の変化がすごい。私の耳には少なくとも幼少期、青年期、壮年期、晩年(火傷を負った後)で違う感じに聞こえました。
人形は深津さんともう一人の方(すいませんお名前がわからない…)で操っていたんですが、動きが生きてるように滑らか!

佐助の異常な愛みたいなのもすごくて…すごかったです←
正直私は本を読んだときに佐助のマゾヒズムをそこまで強く感じなかったんですが、でもあれだけの時をああして過ごせるのはそうだからだよな…


佐助が自らの目を突くとこは、本でも『うっ』てなりましたが…やっぱりそれ以上の『うっ』がありました。でも本当にそれで二人は嬉しかったんだな…


最後の問いの詳しい文を忘れてしまったんですが、佐助の行動は良いとか悪いとか関係なく、もう当然のことだったんだと思います。二人もまた光と影みたいな、必ず2つで存在するような関係だったのではないかな〜

ラストの近代の蛍光灯の光のもとに向かっていくところ…わけもなく鳥肌立ちました…
何かが崩壊する怖さなのかな…もうゾクゾクゾク〜!みたいな…最後らへんは上手く言葉に出来ません。

ろうそくって闇の中ではあんなに明るいんだね…

はい。
観てる間、考えて集中してかなりお腹減って頭痛くなりました…笑

中学生のときから憧れの存在だった深津さん…やっぱりすごかった。ただ、作品もすごかったんで深津さん自身を堪能はできなかった笑(薔薇サムはわかりやすい話だったからあまみさんを超堪能した笑)


しかしやっぱり舞台はいいなぁ…とつくづく感じました。


来年からもまたこういう風にたまに舞台とか観に行きたいわ〜!

左助→佐助でした…すいません!