開運!立ち聞き鑑定団☆

昼下がり、私は昨日の寝不足からくるあくびをかみ殺しながら家に帰るバスに揺られていました。バスの中は熟年層が大半を占めていて、おばちゃんたちが仲良くおしゃべりに興じておられました。雪がどうの、気温がどうのなど、ちらほら聞こえてくる話にわが町の独特の和やかさを感じていました。と、そこで聞こえてきた「大おじいさんの兜や鎧は県立博物館に寄付したの」という、女性の声。「で、刀は私たちで1本ずつ分けたの」なにやら遺産分配のお話?遺産そのものはすごく由緒ありそうな、さながら戦国時代。「その刀鑑定してもらったら」「1本1000万円ですって」…いっせんまんえん?!あまりにも突飛なプライスに思わずまどろんでいた脳も冴えました。声の主はいかにもな有閑マダムでした。すごい人がいるもんだよ